約 1,058,877 件
https://w.atwiki.jp/mgs4wiki/pages/62.html
メタルギアソリッド4 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 移動 ナビゲーション, 検索 メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット ジャンル ステルスゲーム 対応機種 プレイステーション3 開発元 小島プロダクション 発売元 コナミデジタルエンタテインメント 人数 1人(オフライン) 最大16人(オンライン) メディア BD-ROM(片面2層)1枚組 発売日 2008年6月12日(世界共通) 価格 通常版 ¥8,800 スペシャルエディション ¥9,800 プレミアムパック ¥51,800 ウェルカムボックス ¥49,800 (いずれも税込価格) 対象年齢 BBFC 15 CERO D(17歳以上) ESRB Mature OFLC(豪) MA15+ OFLC(新) R16 PEGI 18+ コンテンツアイコン 暴力、犯罪 デバイス デュアルショック3対応 売上本数 約75万本 約108万本(同梱版含まず) その他 対応音声出力 リニアPCM5.1ch ドルビーデジタル5.1ch 表・話・編・歴 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』 (METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS、略称 MGS4) は、2008年6月12日発売のプレイステーション3用ソフト。メタルギアソリッドシリーズの4作目にあたる。開発は小島プロダクション。 目次 [非表示] 1 概要 2 あらすじ 3 ゲームシステム 3.1 既存の機能と変更点 3.2 新機能 4 用語 5 登場人物 5.1 主人公とその関係者 5.2 ラットパトロール・チーム01(RAT PT 01) 5.3 OUTER HAVEN(アウター・ヘイブン) 5.4 ビューティ ビースト部隊(BB部隊) 5.5 ビッグ・ボスとその関係者 5.6 その他 5.7 登場する組織 6 ノベライズ版 7 METAL GEAR SOLID4 DATABASE 8 関連事例 8.1 企業との連携 8.2 その他 9 スタッフ 10 受賞 11 関連項目 12 出典 13 外部リンク 概要 [編集] 2005年5月17日(米国時間)E3のコナミカンファレンスで製作を正式発表。以後様々なメディアにおいて本作監督・小島秀夫が「本作で、メタルギアシリーズ本編の謎はすべて解決し、ソリッド・スネークの物語は完結する」と明言し[1]、メタルギアソリッドシリーズは完結するが、メタルギアシリーズそのものはライフワークとして継続することを宣言した[2]。これは小島監督の作品としてではなく、小島プロダクションとしてシリーズを製作していくという意味で、本人はプロデュースに徹すると述べている。 2008年2月29日 、ゲーム業界では珍しい全世界同時発売を2008年6月12日に行うと正式発表。同時に3種類のパッケージによる販売も発表し、本編のみの通常版、通常版に特典映像ブルーレイディスクを同梱したスペシャルエディション、スペシャルエディションとPS3をセットにしたプレミアムパックを発売[3]。また、SCEからも『PLAYSTATION3 METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS WELCOME BOX with DUALSHOCK3』が発売された[4]。 日本の『ファミ通』のクロスレビューでは史上8作目の40点満点を獲得、海外の大手ゲーム雑誌のGame Informer[5]、大手ゲームサイトのIGN、GameSpotでも満点を獲得。[6][7] ゲーム機関の1UP、GameSpot、PALGNで最優秀賞であるGame of the Yearを獲得、Joystiqでも2008年のナンバーワンゲームに選ばれるなど数々の賞を受賞した。 2009年時点で、週刊ファミ通で合計で94部門受賞したと発表された。また当誌で、エンターブレイン社長浜村弘一は、「ゲーマーなら、このゲームをプレイしなければ必ず後悔する。」と称賛している。 ゲームのジャンルはステルスアクションとされるが、「隠れるところはない (NO PLACE TO HIDE)」を基本コンセプトとし、敵に気取られずに進む事が重要となっている。そのため従来のように小部屋やロッカーなど身を隠せる場所は少ない。物語のテーマは「SENSE」で、劇中では感覚、意志、遺志など、台詞の中に様々な言葉のルビとして用いられている。 初週販売本数は約46万本、2009年12月現在までに約75万本を販売している。長らくPS3用ソフト販売本数1位だったが、2009年12月発売のFFXIIIが初週で約152万本を販売したため、現在は2位となっている。また、アメリカでは2008年終了時点で108万本(同梱版含まず)を販売し、世界累計では約400万本を販売している。[8] あらすじ [編集] 注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ] 武装集団「サンズ・オブ・リバティ」の引き起こしたビッグシェル占拠事件以降、世論の反発で正規軍の他国への派兵が困難となったアメリカが、PMC(民間軍事会社)にこれを代替させるようになった。その結果、PMCが急速に台頭。無人兵器の発達やナノマシンによる兵士、武器、兵器、戦場の制御管理を行う「SOPシステム」の確立を背景として合理的な戦争経済が成立し、戦争はビジネスへと変わっていった。 オタコン、雷電と共にオルガの娘の捜索、愛国者達の調査を行っていたスネークだったが、肉体の急激な老化が進み、急な発作に苦しめられるようになっていた。そして、ビッグシェル占拠事件から約5年後、スネークのもとに国連職員となった元FOXHOUND司令官ロイ・キャンベルが訪れ、世界各国の大手PMCを運営するマザーカンパニーOUTER HEAVENを統率し、大規模な軍事蹶起を目論むリキッド・オセロット(精神がリキッド・スネーク化したような言動を取るリボルバー・オセロット)の暗殺を非公式に依頼する。残り僅かな余命をこの任務に賭けたスネークは、任務を遂行するためリキッドが潜伏する中東の戦場へと単独潜入を開始した。 ゲームシステム [編集] 主人公オールド・スネークを操作し、障害となる敵や仕掛けなどを攻略しながら目標地点に到達させるのが目的となる。 既存の機能と変更点 [編集] キャラクターの操作 スネークは立ち、しゃがみ、ホフクの三姿勢で行動できる。立ち姿勢では走る事ができ移動速度が速く、ローリングも使用できるが、敵に発見されやすくなる。ホフク移動は見つかりにくいが移動速度は遅い。本作では、しゃがみ姿勢から中腰のまま移動することが可能になった他、ホフクから死んだふりをすることもできる。CQCは今作でも使用できるが、敵兵への尋問はできない。武器ボタンがR1に変更され、その他主観などの操作方法も変更された。武器ボタンがR1に移ったことにより、3Dカメラを右スティックで操作しながら武器を扱えるようになった。MPOと同じくクイックリロードは存在しない。 カメラ視点 MGS3 サブシスタンスで採用された3Dカメラが正式採用されており、主観カメラを使わなくても遠くまで見通しが効き、広い視野が確保された。壁際で切り替わるビハインドカメラは廃止されている。主観カメラ中でも移動が可能になっている。 アクションマーク △ボタンで特殊なアクションを実行できる場所に、アクションの内容を示すアイコンが標示されるようになった。 クリア評価 各ACTクリア後に、トータルプレイ時間、コンティニュー回数、危険フェイズ回数、殺傷人数、LIFEアイテム使用回数、集めた武器の種類、フラッシュバックを見た回数、スペシャルアイテムの使用可否によって評価が決まる。成績によってDPを獲得でき、評価が良いほど入手できるDPは増加する。メタルギアソリッド3で存在していたセーブ回数や治療回数の計測は廃止されている。 新機能 [編集] オクトカム オクトパス・カムフラージュ(蛸の擬態)の略で、周囲の色や模様、質感などを表面に再現する事で、その場に応じた迷彩効果を得られる特殊な迷彩技術。記録された色や模様を任意に再現することもできる。周囲の模様や質感だけではなく温度まで擬態するので赤外線センサーなどにも反応しなくなる。スネークの身につける新型スニーキングスーツの機能だが、国防高等研究計画局(DARPA)で開発された技術をオタコンとサニーが盗用したもので、スネーク以外にも同様の装備を持つキャラクターが存在する。頭部に装着するマスク型オクトカムの機能で人間の顔を再現し変装する装備は、フェイスカムと呼ばれる。 ソリッドアイ 周囲のSOP情報を視覚化する他、望遠鏡、赤外線暗視ゴーグルの機能を備えた眼帯状の機器。赤外線モード使用中は、小さな動作音が発生するため、ナノマシンにより聴力が強化されているヘイブン・トルーパーに気づかれる恐れがある。 メタルギアMk.II オタコンが設計、開発したメタルギア。オタコン曰く「遠隔機動端末」であり兵器ではない。人間が抱き上げられる程度の大きさ。機体を透明にするステルス迷彩を装備しており、偵察機として利用できる。過度の損傷やバッテリーの消耗、操作圏外などの条件で強制的に操作が中断される。端末コネクターを兼ねる触手状マニピュレータで相手を感電させ気絶させることができ、胴体には小物を収納し、小銃程度の荷物なら引きずって運べる。スナッチャーに登場するキャラクターと同名、同デザインだが、モニターはCRTからOLED(有機ELディスプレイ)に変更されている。なお、予備機としてメタルギアMk.IIIが存在する。 スレットリング スネークが察知した気配を視覚化した物。しゃがみやホフク状態でじっとしているとスネークの体の周りに白い円が現れ、気配のある方向が波立つ。壁越しに気配を察知することも可能だが、気力が減っていたり、ストレスが溜まっていると円が小さくなり見辛くなる。 英雄度 現地武装勢力などによるスネークへの評価。戦場が舞台となる本作では、PMC(民間軍事企業)と現地の武装勢力などが戦闘状態となっており、交戦中のPMCを倒す、アイテムを提供するなどの手助けで英雄度が上昇する。上昇すると武装勢力はスネークを味方と認識し、姿を見せても攻撃してこなくなる。逆に、武装勢力を攻撃すれば敵対行動と見なされ、PMC、武装勢力の双方から狙われる事になる。PMC要員はSOPによるID管理を受けており、敵味方の識別が明確なためスネークを味方と思うことはない。 ドレビンポイント 「武器洗浄屋」ドレビンのサービスをうけるのに必要なポイント。現地調達した武器、兵器をポイントに変えることができ(敵を倒したりすることでもポイントを手に入れられる)、ID管理でロックされた銃を使用可能にするガンロンダリング(武器洗浄)や、武器の購入に使用する。サプレッサーや銃弾も購入可能。 SOPシステム Sons Of the Patriots(愛国者の息子達)の略称で、「ソップ」と発音する。体内にナノマシンを投入することで兵士のID管理、体調管理、兵士間の情報共有や兵器の利用制御なども行える戦場管理システム。メタルギアオンラインでは、プレイヤーもSOPによる連携や情報共有が可能。 インストール ゲームデータはディスクからHDDへとインストールする必要があり、ゲーム初回開始時に約8分間、各章の開始時に2-3分間のインストール待ちが生じる。データは章ごとに入れ替わる方式の為、インストールされた以外の章のセーブデータから再開する場合や、2周目以降も同様にインストールが行われる。インストール中にも様々なメッセージが表示されるが、ゲームについての説明の外、タバコのマナーについての説明などゲームの内容とは関係のないメッセージもある。 メタルギアオンライン 本編ディスクには「METAL GEAR ONLINEスターターパック」として、本作のシステムをベースにしたメタルギアオンラインが収録されている。メインメニューからMETAL GEAR ONLINEを選択し、起動する。今作の発売前にプレミア(披露のための)βテストが行われていた。βではデスマッチ、チームデスマッチ、キャプチャーミッション、拠点制圧ミッション、スニーキングミッションがプレイ可能だった。 「メタルギアオンライン」も参照 用語 [編集] 詳細は「メタルギアシリーズの用語一覧」を参照 OUTER HEAVEN(アウター・ヘブン) かつてビッグボスが、兵士が生の充足を得られる世界を目指して創った武装要塞国家。本作ではビッグボスの遺志を継いだリキッド・オセロットが運営するPMCの社名として使われている。 OUTER HAVEN(アウター・ヘイブン) 愛国者達の束縛から解放を目指しリキッド・オセロットが作ろうとしている、システムの避難所。作中後半ではその名を冠したアーセナルギア級の戦艦も登場する。 愛国者達 アメリカを影で支配し、世界の法律、情報、戦争経済などのあらゆる事を管理、統制する謎の組織。 FOXDIE 愛国者達によって人為的に作られたウィルス。遺伝子レベルで個人を特定し、設定された人物のみを殺害する効果をもつ。シャドーモセス事件の時にFOX HOUNDを壊滅させるためにスネークに感染させたが、事件から9年の月日が経ち、スネークの体内で無差別殺人ウィルスに変貌しつつある。 SENSE(精神) 今作のテーマ。MEME、GENE、SCENEからは受け継ぐことが不可能な存在。今作ではナノマシンに管理、統制された「心」という意味もある 戦艦ミズーリ 1944年に竣工されたアメリカ海軍艦。本編ではシャドー・モセス事件で後方ユニットの一員だった美玲が艦長を務めている。 登場人物 [編集] 主人公とその関係者 [編集] オールド・スネーク 声:大塚明夫 急激な老化が進んで髪は白髪となり、髭を生やしたソリッド・スネーク。低下した身体機能はマッスル・スーツを兼ねる新型スニーキングスーツで補い、リキッド・オセロットの抹殺を遂行すべく世界各地の戦場を転戦する。 ハル・エメリッヒ(オタコン) 声:田中秀幸 専用輸送機「ノーマッド」の機内からの通信や、メタルギアMk.IIでスネークをサポートするほか、輸送ヘリで現場に乗り付けてスネークを救い出すなど、多方面にわたって活躍する。義妹エマを殺害したヴァンプを憎んでいる。 ロイ・キャンベル(大佐) 声:青野武 元FOXHOUND司令官の退役大佐。当時のソリッド・スネークの上官であり、リキッド・オセロット暗殺の依頼者。現在は国連職員としてPMC関連の事案にあたっている。 雷電(ジャック) 声:堀内賢雄 『MGS2』ではプレイヤーキャラクターとして登場したが、今作ではデモシーンのみで登場。愛国者達からサニーを救出した後、スネークと別れて姿を消していたが、外骨格の装備や人工血液による身体強化を受けた姿で、スネークを守るために現れる。ナイフや剣術、トラッキング(追跡術)の達人となっており、その知識と戦闘能力を活かし、スネークをサポートする。 ナオミ・ハンター 声:鶴ひろみ ソリッド・スネークが感染しているFOXDIEを開発した人物。今作ではSOPやナノマシン、ソリッド・スネークの老化などについて詳しく知る人物。 リキッド達と行動を共にしていた。 美玲(メイ・リン) 声:桑島法子 『MGS1』ではソリッド・スネークを無線にてサポートした。MGSシリーズに登場する「ソリトンレーダー」の開発者でもある。シャドー・モセス事件を知る厄介者の一人であるため、今作では練習用戦艦の艦長という閑職にまわされていた。自らが艦長を務める戦艦ミズーリで、アーセナルギア級戦艦「アウターヘイブン」への突入を支援する。 ローズマリー(ローズ) 声:井上喜久子 雷電の元婚約者。軍の内勤アナリストだったが、後に心理学を学び、戦闘ストレス小隊に加入。今作では通信でソリッド・スネークのメンタルケアを担当する。『MGS2』で長かった髪を本作で切っている。ロイ・キャンベルの妻として振舞っていたが、実際は危険を避けるための芝居であった。ややヒステリックな一面を覗かせていたMGS2の時と比べ、今回はだいぶ落ち着いた性格となっているが、料理の腕は相変わらずのようである。 サニー 声:井上喜久子 オルガ・ゴルルコビッチの娘で、彼女と同じ銀髪の持ち主。オルガを利用する為に愛国者達によって囚われていたが、雷電によって救出された。大型輸送機ノーマッドの機内でスネーク、オタコンとともに生活し、オタコンを兄と慕う。メタルギアMk.IIの開発の一端を担い、ネットワーク関連の技術ではオタコンが自らを超えたと言うほどの才能を持つ。リキッド、ソリダス、ソリッドと名づけた鶏を飼っており、目玉焼きの焼け具合で占いをするのが趣味。ノーマッド機内はサニーの意向で禁煙となっている。 ドレビン 声:藤原啓治 本来、SOPに登録された者以外は使用できないID銃を非ID銃にする武器洗浄屋(ガンロンダラー)で、一種の武器商人。「ドレビン」とは組織の名前と武器洗浄屋の総称であり、本名ではない。彼は893(ヤクザ[9])番目のドレビンで、愛国者達などの事を知っており、BB部隊の生い立ちも把握している。オクトカム機能を装備した専用のストライカー装甲車で行動し、武器の提供や脱出の支援など、要所でスネークのサポートに現れる。通信周波数は148.93。 リトル・グレイ 声:小堀修一 ドレビンが飼っている白い猿。全身に毛が無く、パンツをはいている。ドレビンと一緒に炭酸飲料を飲み、スネークに煙草を要求して吸ってみせるなど、人間のような嗜好の持ち主。 ジョン 声 川村悠椰 エンディングに登場するローズの子供。「リトル・ジョン」の愛称で呼ばれる。 少年 エピローグで登場し、言葉は通じないがサニーの「外」での初めての友達となる。小説版では、彼がソリッド・スネークの良い部分を潜在的に所有している、彼がサニーの結婚相手だと仄めかす描写がある。 ラットパトロール・チーム01(RAT PT 01) [編集] 戦場の主役となったPMC(民間軍事企業)の査察を目的に活動するアメリカ軍CID(アメリカ軍犯罪捜査司令部)の部隊で、ARSOCの指揮下にある。蹶起を企てるリキッド・オセロットの追跡調査任務に従事しており、「FOX HOUND」の偽装パッチを身につけている。 メリル・シルバーバーグ 声:寺瀬今日子 MGS1では、新兵ながらもスネークと共に「シャドーモセス島」での「FOX HOUND」による武装蜂起を生き延びた女性。兵士として成長し、PMC査察部隊のリーダーを務めている。デザートイーグルを愛用し、脚、腹部、腰のホルスターに三挺を所持。腕相撲の実力は部隊内で最強。 ジョニー (アキバ) 声:福山潤 MGS1にてFOXHOUNDとともに蜂起した次世代特殊部隊の元隊員で、ジョニー佐々木と同一人物。シャドーモセス事件の時はメリル、スネークが入れられた独房の看守を務めていたが、その時に一目惚れしたメリルを追って正規軍に復帰していた。慢性的な腹痛と下痢に悩まされており、戦闘中はチームの足手まといになってしまうが、データ分析と罠設置のスペシャリストでもある。部隊内での腕相撲の実力は最弱。日本の秋葉原に通っていることから、通称アキバと呼ばれている。注射が苦手。 ジョナサン 声:田中秀幸 ラットパトロール部隊所属の兵士。韓国系アメリカ人で、2メートルに迫るチーム一番の巨漢。性格は豪放磊落。背後を取られることを嫌っている。トレードマークであるモヒカンは、後ろから見ると「!」のマークになっている。部隊内では、2番目に腕相撲が強い。小島監督作品『ポリスノーツ』に登場した同名キャラクターをモチーフにしている。 エド 声:飯塚昭三 ラットパトロール部隊所属の兵士。両腕に刺青を入れた黒人男性。部隊のサブリーダーであり、狙撃手兼通信手。他の隊員と違い長銃身型のXM8小銃を装備している。慎重で細かいことも見逃さない性格。部隊内では、3番目に腕相撲が強い。ジョナサンと同じく、小島監督作品『ポリスノーツ』に登場した同名キャラクターがモチーフ。 OUTER HAVEN(アウター・ヘイブン) [編集] HAVENは「避難所」や「安息の地」を意味し、「天国」を意味するHEAVENとは別の言葉。 リキッド・オセロット 声:銀河万丈 MGS2のプラント占拠事件以降、リキッド・スネークが乗り移ったような言動を取るリボルバー・オセロット。SOPシステムの掌握による愛国者達の完全排除、OUTER HEAVENの再興を目指して決起を目論む。 ヴァンプ 声:塚本晋也 メタルギアソリッド2に登場したデッドセルの元隊員でルーマニア出身のナイフ使い。今作ではリキッド・オセロットの部下として傭兵部隊を束ねており、ナオミと共に行動している。ナノマシンの力により、額を撃ち貫かれても平然と立ち上がる不死性を備えている。また下半身はヘイブン・トルーパーと同様のパワーアシストを装着しているため驚異な跳躍力を持つ。 メタルギアソリッド2でも塚本がヴァンプ役を勤める予定であったが、都合により置鮎龍太郎が担当していた。 ビューティ ビースト部隊(BB部隊) [編集] 隊員たちはもともと美しい生身の女性(ビューティー)だったが、戦争による強烈なPTSDなどにより心の中の獣の部分が表出化し、それぞれの特徴を持つ機械スーツを装着して怪物(ビースト)となり、戦場に身をおいている。それぞれの名前に含まれている動物は、『MGS』の「FOXHOUND」の各員のコードネームに含まれていたものと同じで、劇中ではBB部隊の情報を聞くスネークの脳裏に彼らの姿がフラッシュバックしてくる。彼女達の素顔は北欧系、アジア系、アフリカ系、ラテン系より各1名ずつ、実在の女優やモデルが元となっている。 『MGS3』の「コブラ部隊」のコードネームと同じように、BB部隊のコードネームにも感情を意味する言葉が使われている。[10] ラフィング・オクトパス 声:相元晴名/飯塚昭三 笑う蛸。身につけたスーツの外皮はオクトカムと同様の機能を持ち、頭部に固定された4本のマニピュレータを自在に操る。オクトカムによる擬態や罠を利用した攻撃を得意とする。ヨーロッパでは珍しく蛸を食べる習慣があるため、「悪魔の村」と忌み嫌われていた小さな集落で生まれ、村を襲ったカルト集団に捕まり、自身の命と引き換えに、笑いながら肉親を殺せと命じられたことがトラウマになっている。素顔は銀髪のショートヘアの美女。モデルは北欧系のリンデル・ジャーヴィス。 レイジング・レイヴン 声:菊地由美/飯塚昭三 怒る大鴉。スライダーと呼ばれるUCAV(戦闘用無人機)と連携して攻撃を仕掛けてくる。 紛争地帯でどこの国の人間かもわからない兵士たちから家畜のような扱いを受け続け、兵士たちが去る時、同じ境遇の仲間と共に鴉の餌にされた。仲間が皆鴉に食い殺されていく中、奇跡的に自分だけが生き残ったものの、解放された直後から、それまでの苦痛、兵士たちの仲間への仕打ち等から文字通り怒り狂ってしまった。 常に「怒れ」と言いながら襲ってくる。素顔は黒髪のポニーテールの美女。モデルはアジア系の菊池由美。 クライング・ウルフ 声:平田絵里子/飯塚昭三 泣く狼。堅牢な装甲とレールガンを装備し、四足歩行で高速移動する。民族紛争により親兄弟を失い、乳飲み子の弟を抱えて戦火を逃れていたが、ある日敵兵から隠れていた時に弟が泣き出したため、敵兵がいなくなるまで弟の口を必死にふさいでいた結果、弟を殺してしまった。 そのことがトラウマとなっており、常に「哀しい」といいながら襲ってくる。素顔は、黒人の黒髪ロングヘアーの美女。モデルはアフリカ系のミエコ・ライ。 スクリーミング・マンティス 声:夕貴まお/飯塚昭三 叫ぶ蟷螂(カマキリ)。ザ・ソローとサイコ・マンティスを模した人形によるナノマシンへの干渉で他者を操り、他のBB隊員のマインドコントロールも行っている。元は内戦の絶えない南米の小国の出身。敵軍の襲撃から逃れようと、誤って敵の拷問所に逃げ込み、閉じ込められてしまい、周囲の悲鳴と自身の飢えに耐え切れず、雌の蟷螂のように男の死体を貪り食い、数週間を過ごした。しかし地上に戻った後も、頭の中から悲鳴は途切れず、それをかき消そうと叫び声を上げるようになった。サイコ・マンティスの意識が埋め込まれており、自らをサイコ・マンティスの後継者と名乗った。素顔は黒髪のショートヘアの美女。モデルはラテン系のスカーレット・ショーバ。 サイコ・マンティス 声:曽我部和恭/飯塚昭三 かつてFOXHOUNDに所属していた超能力者。シャドーモセス島で息絶えたが、亡霊となって現世に残っていた。その後スクリーミング・マンティスの心にダイブし、BB部隊を編成した。ソリッド・スネークと対面し、『MGS1』当時と同じく、ゲーム機本体を利用した超能力を見せつけようとする。 ビッグ・ボスとその関係者 [編集] ビッグ・ボス(BIGBOSS) 声:大塚周夫 かつての冷戦時、ソ連に単独潜入し、米ソの全面核戦争を回避した功績から「恐るべき子供達計画」の素体となった人物。ザンジバーランド騒乱で死亡したと思われていたが、その身体はナノマシンによって意図的な植物状態にされ保存されている。 ソリダス・スネーク 声:大塚明夫(回想シーンのみ) ソリッド、リキッドとは異なり、遺伝子的にビッグ・ボスと完全一致するクローンで、「恐るべき子供達計画」とは別に生み出されていた。特殊部隊デッド・セルと共にビッグシェル占拠事件を引き起こしたが、雷電との決闘の末に死亡している。 ビッグママ(EVA) 声:夏木マリ 冷戦下の60年代には、スネークイーター作戦にてKGBのエージェント、EVAを名乗りBIGBOSSと共闘した女性。実際には中国の人民解放軍総参謀部第二部のスパイだった。その後姿を消し、現在は愛国者達に対抗するレジスタンス組織“失楽園の戦士達”のリーダーとして、東欧に拠点を構えている。80歳近い高齢となったが、いまだ衰えを知らない。偉大なる母(ビッグママ)を意味するマットカ・プルクの別名で呼ばれることもある。 ゼロ(デイビッド・オウ) 声:銀河万丈 スネークイーター作戦を指揮した人物。100歳を超えた高齢となっており、植物人間状態で生命維持装置によってかろうじて延命している。 その他 [編集] ザ・ソロー 声:堀之紀 『MGS3』に登場したコブラ部隊の元隊員。スクリーミング・マンティスとの戦闘後、幽霊として僅かに登場。 登場する組織 [編集] 詳細は「メタルギアシリーズの用語一覧#組織」を参照 民兵 中東で活動する反政府組織。PMCに反発しているが、潤沢な資金のあるPMCの装備に比べ、人数や地の利などが売りの彼等の装備はAK102、RPG7、鹵獲品のHK21E、自作の火炎瓶など。ナノマシンによる制御を受けていない為、感情の変化が激しい。元々は一般人である為、オタコンは戦闘能力を「素人に毛が生えた程度」と評している。スネークの行動によって、敵にも味方にもなる。 反政府軍ゲリラ 南米で活動する元政府軍。中東の民兵と違い、軍歴がある者が大半を占めているため戦闘能力は高い。水平二連ショットガン、G18C、イングラムM10、H K G3A3、PKM、M60E4、SVD、M72A3など世界各国の様々な銃を使用し、装備は多様化している。戦闘のほか、潜入、破壊工作などのゲリラ戦法を得意とする。 PMC兵 リキッドが運営するPMC、「OUTER HEAVEN」の子会社に所属する社員達。先進国の正規軍人だった者や、一切未経験の者など能力にばらつきがあるが、SOPシステムによって高度な連携を可能としている。敵味方識別が明確なため、スネークを味方と思うことはない。ID登録された銃を使う為、PMC兵から奪った銃を使うには、ドレビンによるロンダリングが必要となる。主な武装はFN SCAR、SIG GSR、M14-EBR、レミントンM870など。作中にはイギリスのプレイングマンティス社、フランスのピューブルアルメマン社、アメリカのレイブンソード社の3社の正規登録社員が登場し、同じくアメリカのウェアウルフ社はシャドー・モセス島に配備された無人兵器の運用を行っていた。OUTER HEAVENの子会社はこの他にも、ロシアのアツェロタヴァヤ・ヴァトカが存在するが本編には登場しない。 ヘイブン・トルーパー 声:小池亜希子、小池いずみ、東條加那子、平田宏美 PMCから選りすぐられた強化兵による、リキッドの私兵部隊。独自のヘルメットとボディスーツに身を包み、隊員は女性で構成される。FN P90、ファイブセブン、マチェットで武装し、接近戦でロープを使ったCQCも使用する。壁を跳び回るなど俊敏な動きや、カタパルトを使用したダイナミックエントリーを行う姿から、「カエル」という通称がある。隊員全員が女性のため、ボディチェックをすると他の兵士とは異なる反応をする。体内ナノマシンの作用により、死亡すると遺体から青白い炎が上がり灰になる。 失楽園の戦士(パラダイス ロスト アーミー) ビッグママことEVAが率いるレジスタンス。東欧に本拠地を置き、愛国者達と戦う数少ない組織。 以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。 ノベライズ版 [編集] 『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』 筆者:伊藤計劃。ISBN 4047072443。 オタコンの目から見たMGS4、ソリッド・スネークの伝記となっている。前三作の内容と説明も含まれ、小説単独でも意味がわかるよう考慮されている。BB部隊は登場せず、ナオミの追跡などゲームパートの一部がカットされ、ストーリーにはアレンジが加えられている。セリフの順序や、場面も若干違い、ゲーム本編で図や写真が使われていたシーンは小説オリジナルの会話シーンに変わっている。キャラクターの心境や行動の意味も記述されており、本編の補足も兼ねる。 METAL GEAR SOLID4 DATABASE [編集] 2008年6月19日からプレイステーションストアにて、メタルギアシリーズの設定を閲覧できる『METAL GEAR SOLID4 DATABASE』が無料配信された。内容はメタルギアシリーズのEncyclopediaになっており、MGS4をクリアしていないと一部のデータ閲覧ができないようになっている。 関連事例 [編集] 企業との連携 [編集] 多くの企業とプロダクトプレイスメント契約を結び、ゲーム中に各社の商号や商品が登場する。 ユニクロ - 数種類のコラボレーションTシャツが販売されている。 リゲイン - 気力回復アイテムとして登場。商品のウェブサイトでは、スネークらによるオリジナルCMが鑑賞可能。 W62S - グローバルパスポートGSMに対応の携帯電話。ナオミがブラック×ローズ、ヴァンプがシルバー×レザーのモデルを使用している。ヴァンプの通話中、端末画面が見える箇所があるが、通話画面ではなく風景の待ち受けになっている。作中舞台となった地域で実際に使用可能。 iPod - 装備すると楽曲を聴くことができる。 Mac(Power Mac G5、MacBook Pro) - オタコンが使用する他、ラットパトロール・チーム01の装備品にも含まれている。 南明奈 - ポスターがゲーム中に登場し、ポスターを見つけるとスネークが「アッキーナ、南明奈か」と言う。登場するのはアジア版のみ。 トライアンフ - ビッグママの愛車としてボンネビルT100が登場。また、レジスタンスの構成員が搭乗する黒いバイクはスピードトリプル1050にアンダーカウルを装備したもの。 アサシン クリード - 作中では、アサシン ソリッドと表記。ある条件を達成してクリアすると、アサシンクリードの主人公の衣装が装備できる。 ガーコ - アラームクロックを商品化。 PLAYBOY - 作中敵兵などの気を引く雑誌として登場。オンラインでも登場する。 その他 [編集] 2層式Blu-ray Disc(BD)の約50GB(2層式DVD約6枚分)でも容量が足らず、それまでのPS3用ソフトにはなかったBDを生かし切った作品と謳い[11]、映像再生時間は9時間5分47秒に及ぶ[12]。また、2007年度の文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門優秀賞を受賞。 アメリカのElectronic Gaming Monthly誌では、ゲーム開始時と各章開始時にインストールを行う仕様などについて、コナミから報道規制するように指示されたと発言している。 HIDECHAN! ラジオにおける小島秀夫と大塚明夫の対談で「MGS4ではビッグボスが登場するから、ビッグボス役をお父さんにやってもらおうか」という話が出た。実際にビッグボスの声優は大塚明夫の父、大塚周夫となり、モーションアクターを大塚明夫が演じた。 小島秀夫自らミズーリのクルー役の声とモーションアクターを担当している。 小島秀夫監督作品である「ポリスノーツ」の登場人物、ジョナサン・イングラムとエド・ブラウンの同名の人物が本作に登場しており、声優も同じく田中秀幸と飯塚昭三が演じている。 2に引き続き、2000年に逝去した塩沢兼人、2006年に逝去した戸谷公次と曽我部和恭がライブラリ出演し、他の出演者と共にクレジットされている。 発売日である2008年6月12日に都内3箇所でイベントが行われる予定だったが同月8日に発生した秋葉原通り魔事件の影響で中止となった[13]。その後、同月28、29日には国内5箇所にて発売記念「ワールドツアー in JAPAN」が行われた。 舞台となった地域のモデルは、中東がモロッコ、南米がペルー、東ヨーロッパがチェコのプラハ[14]であり、東欧のシーンではプラハ本駅や標識のデザイン、カレル橋などが再現されている。 TGS 2005でのトレーラー映像の終盤のパソコン画面にKILLZONE 2のE3 2005トレーラー映像の一場面が流れていた。 バトルフィールド バッド カンパニーのデモムービーでは「ドラム缶に隠れた男がいたんだよ!」「ドラム缶に隠れるなんてダンボールに隠れるのと同じくらい馬鹿だぜ」「新兵器かも!何ていうか、ソリッドで…メタルな…日本製かもしれない!」「見てろ、吹き飛ばしてやる」などという台詞の後、ドラム缶がグレネードランチャーで吹き飛ばされ、眼帯が回収されるというものがあった。その際のコピーは「隠れる場所は無い」。 PS3の無料ダウンロードコンテンツまいにちいっしょにて発売日である6月12日から3日間、「トロ・ステーション×MGS4スペシャル」と題してスネークの出演、開発スタッフや小島秀夫へのインタビューを配信。MGS4からまいにちいっしょ用のアイテム4種をプレゼント[15]。 2008年6月26日、ソニーグループが中期経営方針説明会を開催。SCE平井一夫社長は、MGS4発売初週の本体の販売は前週比8倍を記録し、本作品の影響力を語った[16]。 マジシャン・セロの2時間スペシャル番組で、セロが『MGS4』を使い、スネークのバンダナをゲーム画面から取り出すというマジックを披露した。 実写とCGを組み合わせたTV番組シーンがある。 デモシーン中,稀に○ボタンが表示されることがある。そのときに○ボタンを押すとフラッシュバックが起き,過去のシリーズのシーンが出てくることがある(例外もある)。あるデモシーンで○ボタンが表示されなくても○ボタンを押すと発動する、いわゆる隠しフラッシュバックが起きることもある。 デモシーンのスキップ方法が他のシリーズに比べると少し変わっている。前作「3」まではスタートボタンを押すとスキップできたが,今作はスタートボタンを押すとポーズになる。そのあと「SKIP」と言う項目を選ぶとスキップできるシステムになっている。 シリーズ恒例のタイトル画面の隠し要素は今作には存在しない。 前述のフラッシュバック以外にも、デモシーン中にズームアップをしたりL1ボタンを押すと主観視点になるなどの隠し要素が存在する(これら要素は入力ボタンは異なるが、MGS1、MGS2、MGS3などにも存在する)。 特定の場所で写真を取ると心霊写真になるシステムは今作にも存在する(このシステム自体はMGS1から存在する)。 スタッフ [編集] 原案・企画・ゲームデザイン - 小島秀夫 ストーリー・脚本 - 小島秀夫、村田周陽 プロデュース・監督 - 小島秀夫 設定考証 - 小島秀夫、村田周陽、吉池博明 銃器考証 - 平野聡、新川洋司、須田利樹 兵器考証 - 平野聡、馬立敬一、新川洋司 キャラクターデザイン - 新川洋司、山内千穂子、大森崇博、HUKE メカニックデザイン・設定画 - 新川洋司、柳瀬敬之、齋藤淳太郎 軍事アドバイザー- 毛利元貞 アートディレクター - 新川洋司 リードプログラマー - 是角有二 システムプログラマー - 高部邦夫、宮内文人 プレイヤーリードプログラマー - 多胡順司 敵兵AIリードプログラマー - 初山和秀 エフェクトリードプログラマー - 淡路昌生 オブジェクトリードプログラマー - 重野建一郎 2Dリードプログラマー - 荒井智之 イベントリードプログラマー - 川端恭広 リードスクリプター - 吉池博明 キャラクターCGリードアーティスト - 佐々木英樹 背景CGリードアーティスト - 木村峰士 メカニックCGリードアーティスト - 馬立敬一 2Dリードアーティスト - 大森崇博 アニメーションディレクター - 若尾徹也、吉永雅宏 リアルタイムデモリードアーティスト - 小林政哉 ライティングディレクター - 新川洋司 サウンドディレクター - 戸島壮太郎 音楽 - ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ、戸田信子 プロデューサー - 今泉健一郎、花岡賢和、村岡一樹 エグゼクティブプロデューサー - 田中富美明 制作・著作・販売 - コナミデジタルエンタテインメント 受賞 [編集] 2009年9月現在で、国内外合わせて100以上もの賞を受賞している。 1UP 2008 Readers' Choice Awards [17] Game of the Year Best Action Game Best Audiovisual Experience PS3 Game of the Year IGN's Best of 2008 Awards [18] Best Graphics Technology (PS3 and Overall) Best Original Score (PS3 and Overall) Best Action Game (PS3) PS3 Game of the Year GamePro The Best (and Worst) of '08 [19] PS3 Game of the Year (tied with LittleBigPlanet) GameSpot's Best of 2008 Awards [20] Game of the Year Best Graphics (technical) Best Boss Battles Best Story Best Voice Acting Most Memorable Moment Best Action Adventure Game Best PS3 Game GameSpy's Game of the Year 2008 Awards [21] PS3 Action Game of the Year Giant Bomb Year End Awards 2008 [22] Best Graphics Most Satisfying Sequel Best PlayStation 3-Only Game Golden Joystick Awards 2008 [23] PlayStation Game of the Year Joystiq's Top 10 of 2008 [24] 1st Place (of 10, the Best) MTV Game Awards 2008 [25] Best Boss Fight (Screaming Mantis Fight) PALGN Game of the Year Awards 2008 [26] Game of the Year Best Visuals PS3 Game of the Year Spike Video Game Awards [27] Best Graphics Best Original Score Best Performance by a Female Human (Debi Mae West as Meryl Silverburgh) X-Play Best of 2008 [28] Best Action/Adventure Game 日本ゲーム大賞 2009年度大賞(『マリオカートWii』とのダブル受賞) 他 関連項目 [編集] ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ - 本作及びMGS2、MGS3の音楽を担当 スカイウォーカー・サウンド - 本作におけるミックス作業を担当 スナッチャー ポリスノーツ 民間軍事会社 (PMC) ボクらの太陽シリーズ-主人公ジャンゴの武器である太陽銃が出ている。 大乱闘スマッシュブラザーズX - 本作発売前に本作のBGMのアレンジ版が収録されている。 出典 [編集] [ヘルプ] ^ MGS4完全新作トレイラーに注目! 小島プロダクション、新作4タイトルを発表 ITmedia、2006年5月11日。 ^ 完結“撤回”、また作る…「メタルギア」20周年パーティー スポーツ報知、2007年7月25日。 ^ KONAMI、6月12日に全世界同時発売 PS3「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」 Game watch、2008年2月29日。 ^ ニュースリリース「PLAYSTATION3 METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS WELCOME BOX with DUALSHOCK3」 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン、2008年5月2日。 ^ GameInformer Metal Gear Solid 4 Review ^ IGN Metal Gear Solid 4 Guns of the Patriots Review ^ Metal Gear Solid 4 Guns of the Patriots for PlayStation 3 Review - PlayStation 3 Metal Gear Solid 4 Guns of the Patriots Review ^ NPD Exclusive U.S. Sales For LBP, MGS4, More Revealed ^ これは監督が日本特有の言葉を入れたかった為とされている。 ^ [1]より ^ 週刊ファミ通 2008年3月7・14日合併号、P.234。 ^ [2] ^島田紳助
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/5163.html
今日 - 合計 - メタルギアの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時52分30秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/mgdb/pages/70.html
ASINを正しく入力してください。 タイトル METAL GEAR 2 SOLID SNAKE よみがな めたるぎあ 2 そりっど すねーく 発売日(日本) 1990/7/20 発売機種 MSX2/PS2(3SS)/PS3(3HD)/Wii(VC)/携帯電話 前作 メタルギア 次回作 メタルギアソリッド 目次 目次 概要 関連商品 関係のありそうなページ 概要 完成された、2Dステルスゲーム。小島監督が作った正統続編 関連商品 サウンドトラック→[[]] 関係のありそうなページ 取得中です。 上へ
https://w.atwiki.jp/tetuji/pages/71.html
土曜日の3・4・5限の集中講義。4限目、休憩時間を終え、 数分遅刻して入ってきたてつじ。 大教室の真ん中のドアをそっと開け、必要以上にそ~っとドアを閉める。 そして、ニヤニヤしながら教室のど真ん中をメタルギアのストーキングモードのように そっと歩き始める。 良識ある社会人として、授業に迷惑をかけないように配慮するてつじ。 しかし、普通に入ってくるより、目立ってます。クスクス笑われてます。 ってゆーか謎。 「あいつ、お前と同じ部だろ。何とかしろよ。」そう友達に言われたもりーは どうすることもできなかったらしいー。
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/2375.html
千年王国系列、第五章。アーネンエルベ、ドイツ語で意味するところは「遺産」。特殊能力を持った道具を巡り、千年王国が新たな動きを見せる。 ※関連作品 →災いは人の形で訪れた系列 話数 タイトル 作者 登場人物 原作 1071 ザ・スクール・ライフ ~銀角のいる風景~ akiyakan アッシュ、都シスイ、トキコ、火波 琴音 こちら 1075 アーネンエルベ akiyakan 都シスイ、トキコ、アッシュ、シギ、フレイ こちら 1077 幕間 ‐アーネンエルベ‐ akiyakan アッシュ、フレイ こちら 1078 幼年期の夢 akiyakan トキコ、リオト、クロウ、アッシュ、サヨリ こちら 1081 悪夢迷宮 akiyakan アッシュ、フレイ、トキコ こちら 1082 悪夢迷宮・2 akiyakan アッシュ、フレイ、都シスイ こちら 1083 ザ・スクールライフ ~銀角のいる風景・2~ akiyakan アッシュ、トキコ、都シスイ、リオト、犬塚 夕重、氷見谷 凪、空橋 冬也 こちら 1086 異端の襲来 akiyakan サヨリ(企画キャラ)、ジングウ、レリック、マキナ、代雪、パター こちら 1087 銀角 VS ドグマレンジャー akiyakan アッシュ、リキ、エレクタ、ブラン、魎、レンコ こちら 1088 銀角 VS ドグマレンジャーの後で(仮) 十字メシア アッシュ、リキ、エレクタ、ブラン、魎、レンコ こちら ←第四章 英雄再生/消えない炎 千年王国系列 第六章 失われた工房→
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/3224.html
566 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/05/23(金) 00 49 54 ID ??? 俺もDX絡みで報告。先月にコンベのDX陽炎の戦場ステージに参加した時、 PCの名前が、ソリッド・スネークとオタコンという『メタルギア』という ゲームの登場人物の名前を使ってる人がいて、偶々全員メタルギアを知って いて、少しその話題で盛り上がった後にGMが「今から、少しシナリオを変える から少し待って欲しい。今ならPCを作り直してもいいよ」と主にスネークと オタコン以外のPLに向かって言ったので、ピンと来てPCを作り直してソリッド ・スネークとオタコンと雷電とメリルとパラメディック(全員メタルギアの 登場人物)でやることになった。 シナリオも予想どおり、ルカーン財団が作ったメタルギア(核搭載型戦車) の破壊だった。クライマックスまではとても楽しく遊べたんだけど、肝心の クライマックスでメタルギアを守るボスがリボルバーオセロット(メタル ギアの敵キャラ)だった。 すると突然メリルのPLがオセロット様とは戦えないと言い出して裏切った。 PC間ロイスを昇華しつつ、ひたすらオセロットをカバーリングするメリルの 《竜鱗+軍神の守り》前に我々は破れ去った。装甲無視を誰も持ってなかった orz 仲間を裏切ったメリルのPLが困ったちゃん。 スレ178
https://w.atwiki.jp/src_c_material/pages/215.html
メタルギアソリッド 弘樹blog 管理人 弘樹素材区分 PU 備考 メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ ヴォンバ的ホームページ 管理人 ヴォンバ素材区分 U 備考 弘樹blog 管理人 弘樹素材区分 PU 備考 メタルギアソリッド3 スネークイーター Salva nos 管理人 朝凪霧香素材区分 PU 備考 クラゲの実験場 管理人 むーむー素材区分 W 備考 メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット Salva nos 管理人 朝凪霧香素材区分 PU 備考 メタルギアソリッド ピースウォーカー Salva nos 管理人 朝凪霧香素材区分 PU 備考 メタルギアソリッドV ファントムペイン Salva nos 管理人 朝凪霧香素材区分 PU 備考 メタルギア ライジング リベンジェンス CRIMSONMOON 管理人 鏡冥素材区分 P 備考
https://w.atwiki.jp/3edk07nt/pages/47.html
~第五章~ かつて激戦の末に陥落した安房津城は、誰にも省みられることなく風雨に曝され、 荒れるに任せていた。門や壁の殆どが崩落し、僅かに残る屋根瓦の間から、 雑草が好き放題に生い茂っている。 焼け跡の残る柱も徐々に傾ぎ始めており、いつ潰れてもおかしくはなかった。 無論、そんな物騒な場所に寝起きする者など居ない。 人が寄りつかないことで、廃墟には一層おどろおどろしい雰囲気が漂いだして、 それが更に、人々の脚を遠のける原因になっていた。 そんな廃墟の中を、滑るが如く移動する影がひとつ。 鬼祖軍団・四天王の一人、笹塚だった。 彼は謁見の間に踏み込むと、ささくれ立った畳の上に、どっかと胡座を掻いて頭を垂れた。 「御前様、おはようございます」 「……笹塚か。このような朝早くから、何用か?」 「ははっ。実は、よい報せを三つばかり、お耳に入れたくて足を運んだ次第で」 「ほぅ。よき報せ、とは?」 「一つ目は、例の件……鉄砲の量産体制が整った事にございます。 二つ目は、狼漸藩内に、新たな居城が完成した件ですな」 ふむ……と、御簾の奥で、満足そうな呟きが起こる。 「それで、三つ目の良い報せ……とは?」 「手の者の報告で……主君とするに相応しい人物を、探し当てましたぞ」 「相違ないか?」 「ははぁっ。それは、もう」 笹塚が自信に満ちた態度で肯定すると、御前は御簾の中で立ち上がり、笑い出した。 その哄笑は廃墟に響きわたり、いつまでも続いていた。 庭に咲く菖蒲の花を見つめながら、桜田ジュンは彼女のことを考えていた。 短い間ながら、桜田家に仕えていた双子の姉妹。 その、妹の方。名を、蒼星石と言った。 孤児でありながら、その剣技は桜田家に仕える、どの武将よりも優れていた。 一見すると男勝りな一面ばかりが目立つが、じっくり付き合うと、実に献身的な娘である。 ジュンはいつしか蒼星石に心を惹かれ、逢瀬を楽しむ間柄になっていた。 そして、ゆくゆくは妻に……とすら考えていたのである。 しかし、その想いを伝えることは出来なかった。 彼等を取り巻く人々は、二人の関係を快く思わなかったのだ。 桜田藩主の嫡男に、平民の娘が輿入れするなど、以ての外だ……と。 たとえ武芸に秀でていようとも、例外は有り得なかった。 「あの時、僕にもっと力があれば――」 周囲の反論など、ねじ伏せられたのに。 その一言を、ジュンは呑み込んだ。今更、口にしたところで、彼女が帰って来る訳ではない。 蒼星石は、自ら身を引いたのだ。これ以上、ジュンに迷惑がかからない様に。 彼に別れの言葉も残さず、蒼星石は何処へともなく、旅立ってしまった。 「どこに居るんだ、蒼星石。僕は、こんなにも君に会いたいのに」 この半年、草の者を使って捜しているが、彼女の行方は杳として知れない。 空の彼方に目を転じて、嘆息するジュン。もう、彼には時間がなかった。 明後日には、望みもせず、顔も知らない相手と祝言を上げねばならない。 政略結婚だと解っていても、家臣や領民の生活を思えば、拒絶することなど出来なかった。 自らの意思を犠牲にしてでも、民の幸せを護らなければならない。 それが、国を治める者の宿命だと理解していた。 ――人の上に立つ者として、公私の区別はせねばならない。 そのことは、蒼星石が教えてくれた。 私心を捨てて、ジュンの元を去った蒼星石。 今度は、ジュンが彼女を模範として、國のために尽力すべき時だった。 ジュンの背後で、すっ……と、襖が開かれ、初老の武将が顔を見せた。 「じい……何か用か?」 「また、あの娘の事を考えておりましたな、若」 「何故、そうだと言い切れるんだい」 「恐れながら、この梅岡。若が幼少のみぎりより、教育係としてお仕えして参りましたゆえ」 なるほど……と、ジュンは微笑した。 思えば、梅岡には様々なことを教わってきた。 水練や馬術、剣術に合気道、なぜか料理まで。 結果、剣術よりも裁縫が得意になったのは、今もって疑問が残るところだ。 見抜かれているなら、隠す必要もない。ジュンは静かに頷いて、また青い空に向き直った。 「その通りだよ。僕はまだ、彼女への想いを吹っ切れてないんだ。 この國の為に粉骨砕身するって、決心したのにな」 「それだけ、若の想いが真剣だったという事でござろう。 その事はきっと、蒼星石どのも解っていたでしょうな」 「ありがとう。そう言ってもらえると、少し救われたよ」 「しかし……いつまでも、そんな安易な考えでは困りますぞ。 未練を引きずったまま祝言を上げては、先様に失礼」 梅岡は、ジュンの本心を試すかの様に、ずばりと核心を突いてきた。 「このまま先様の姫を迎えて、若は幸せになれましょうか? 姫を愛せるのでござるか?」 「そ、それ……は」 「事情を知らぬ姫に、蒼星石どのの面影を重ねて、ご自身の心まで誤魔化すおつもりか?」 「僕は、そんなこと――」 しない、と言い切れるだろうか。 多分、梅岡の言う通りになるだろう。蒼星石との関係を、完全に断ち切れたと思えない限りは。 しかし、祝言の日取りは既に決まっている。 これ以上、何が出来ると言うのか。何も出来はしない。 苦渋に満ちたジュンの表情を、真っ直ぐ見詰める梅岡。 それはまるで、息子が自力で答えを出すのを、辛抱強く待ち続ける厳格な父親の様だった。 「僕は……やっぱり、蒼星石を諦めきれない。彼女しか愛せないんだ!」 「ならば、すべき事は、ひとつですな」 梅岡は満足そうに微笑んで、二度三度と頷いた。 そして、懐から一通の書状を抜き出して、ジュンに手渡した。 「じい、これは?」 「先程、草の者より届いた報せです。あの娘の足跡が掴めた……と」 「本当か!?」 ジュンは雷に撃たれたかと思えるくらいに、身体を震わせた。 今頃になって、まさか、こんな報告が届くとは……夢ではないのか? 梅岡は、放心状態のジュンに気合いを入れるつもりで、彼の背をバシンと叩いた。 「しっかりしなされ。若、この機を逃せば一生、会えなくなりますぞ」 「じい…………だけど、僕にこんな我が侭が許されるんだろうか?」 「そんな事は、心配しなくても良いのです。 想いのままに無茶が出来るのは、若者の特権でござる。 第一、自分すら幸せになれない者が、どうして他人を幸福に出来ましょうや?」 梅岡の言葉は、ジュンの心に響き続けた。これが人生経験の差なのだろうか。 ジュンは、梅岡の熱意に答えるように、力強く頷いた。 「解ったよ、じい。僕は、蒼星石を追い掛ける。絶対に捕まえて、連れ戻してくる」 「よくぞ申してくれましたな。それでこそ、若ですぞ」 「では早速、馬の用意を――」 「ご安心なされい。既に、出立の準備は整えております」 「……じい。何から何まで、本当に済まないな」 梅岡は片目を瞑って、戯けて見せた。 裏門から出立するジュンを誇らしげに見送った後、梅岡は風呂に入って、身を清めた。 「大事な祝言を潰したとあっては、誰かが咎を背負わねばならぬ」 自室に籠もると、白装束に着替え、辞世の句を詠む。 最後の最後に、こんな大役を務めることになろうとは思いもよらなかったが……。 それも、また一興。人生は波瀾万丈。それ故に面白し。 「若……最後まで、じいの諫言に耳を傾けてくれたこと、感謝いたしますぞ。 この梅岡、若が蒼星石どのと仲睦まじく暮らせますよう、草葉の陰から祈っておりまする」 ――その日、梅岡は全ての責を負い、自害して果てた。 ジュンは馬に鞭をくれながら、愛する蒼星石へと想いを馳せていた。 早く会いたい。少しでも近付きたい。 想いばかりが急いて、距離は一向に縮まらない。 出来ることなら、この身体を置いて、風になって彼女の元へ飛んでいきたかった。 街道をひた走り、山間の道へ差し掛かった所で、馬に変調が見られた。 少し、連続して走らせ過ぎたらしい。 やむなく、ジュンは馬を休ませるため、青々と雑草の生い茂った草むらに留まった。 「待っていてくれ、蒼星石。僕は必ず、君に追い付くから! 絶対に」 そして、あの時に伝えられなかった気持ちを、届けてみせる。 ジュンは何気なく、空を見上げた。彼女も、この空を見ているだろうか? 彼女は今も……僕を想い続けてくれているのだろうか? そう考えた時、ちょっとだけ怖くなった。 あれから、半年。彼女にだって、想いを寄せる人が出来ているかも知れない。 仲睦まじく恋人と歩く彼女を見て、僕は果たして、正気を保っていられるだろうか? ジュンの心に広がり始めた暗い影を具現化したかの様に、雷鳴と暗雲が空を支配し始めた。 これは、ひと雨くるなとジュンが独りごちた直後、地鳴りに似た音が聞こえた。 まさか鉄砲水? いや、違う。多数の騎馬が疾駆する音だ。 自分の出奔を知った身内が、連れ戻しに来たのかも知れない。 「ここまで来て、捕まってたまるか」 ジュンは急いで馬に跨ると、手綱を握り締めた。 馬の腹を踵で蹴って、走り出させる。 凄まじい勢いで、追っ手が背後から迫ってくる。 向こうの馬だって、此処まで疾走してきたのだから、疲れている筈だ。 しかし、減速する気配を全く見せずに、追いすがってくる。 ちら、と振り返ったジュンは、そこに信じられない光景を見た。 白骨の馬に跨った、鎧武者の一団が、すぐ後方まで迫っていたのだ。 兜の奥に収まっていたのは、やはり人間の頭骸骨だった。 ヤツらの持つ槍の先が、稲妻を受けて、不気味に輝く。 「な、なんだ、あれはっ?!」 どうして、自分があんなヤツらに追われなければならないのか? 再び前に向き直ったジュンが目にしたのは、道を塞ぐ白馬と、白髪隻眼の武将だった。 躱しきれるか? ジュンは白馬の脇を擦り抜けようと、手綱を捌く。 だが寸前で、馬上の武将が振り回した槍の柄に弾き飛ばされ、ジュンは地面に叩き付けられた。 「くっ! 痛って……ぇ」 呻きながらも、素早く身を起こし、抜刀するジュン。 けれど時すでに遅く、ジュンは骸骨の騎馬武者どもに取り囲まれていた。 「お前たち、何者だ!」 「我々は『鬼祖軍団』ですわ。私は四天王が一人、雪華綺晶」 白馬の武将は、槍の切っ先をジュンの喉元に突き付けて、名乗った。 『鬼祖軍団』とは、何者だ? ジュンにとって、初めて耳にする名だった。 ともあれ、人知を越えた存在であることは間違いない。 「なぜ、僕を狙うっ!」 「それが、御前様のご命令ですので。貴方には、絶望を味わいながら死んで戴きます」 「なん……だと?」 訳が解らなかった。御前様とは、誰だ? もしや祝言の相手だったとでも? ジュンは自嘲した。幾らなんでも馬鹿げた発想だ。 こんな化け物どもの飼い主と、政略結婚などする訳がない。 (どうすれば……この場を逃げ切れる?) ジュンは、それだけを考えていた。こんな所で、殺される訳にはいかない。 折角、蒼星石の足取りが掴めたのだ。彼女に会うまでは、死んでも死にきれなかった。 一瞬、骸骨騎馬の間に隙間が出来た。 ジュンはそこへ滑り込もうとしたが、槍の柄で膝の裏を叩かれて、その場に跪いてしまった。 どうやら、いたぶられた様だ。 ジュンは怒りに満ちた眼差しを向けて、最も近くの騎馬武者の胴に、刀を突き刺した。 しかし、相手は骸骨。刺されたところで、どこ吹く風である。 カタカタと顎の骨を揺すらせて、骸骨はジュンの顔を蹴り付けた。 もんどり打って、倒れるジュン。その背に、周囲からカタカタと嘲笑が浴びせられた。 「くっそぉ……。こんな、化け物どもにっ!」 耐え難い屈辱。 手も足も出せない自分の非力さが口惜しくて、ジュンは土を握り締めた。 「さて、そろそろ終わりに致しましょうか。弱い者イジメは、趣味じゃありませんので」 よくもまあ、臆面もなく、そんな事が言えるものだ。 ジュンは憤慨したが、こいつらを倒す力を持ち合わせていない以上、相手のなすが儘だった。 「お覚悟を――」 雪華綺晶が、馬上から槍を構えた。穂先は、ひた……と、ジュンの心臓に向けられている。 厭だ。まだ……死にたくない。 もう一度、彼女に会うまでは……絶対に死ねない。 (蒼星石――っ!) ジュンが心の中で彼女の名を叫んだ、まさにその時、一騎の骸骨騎馬が絶叫をあげて消滅した。 立て続けに、隣の骸骨も騎馬ごと両断され、地面に墜ちて塵と化する。 「な、何事っ?!」 「なっ! あ、あれは――」 骸骨を切り伏せた人影を見て、ジュンは瞼を見開いた。 後ろ姿だけだが、短く切り揃えた鳶色の髪や、背格好は彼女にそっくりだった。 「そ、蒼星石っ?!」 思わず、呼びかけるジュン。 けれども、振り向いた人物の瞳は、髪と同じ鳶色だった。 左の目元の泣きぼくろが印象的な、美しい娘だ。 「何者かは知らないけれど、これ以上の狼藉は、わたしが許さない」 そう言うや、彼女は突進してきた骸骨騎馬を薙ぎ払い、落馬した骸骨武者の顔に剣を突き立てた。 ジュンは直ぐに、彼女の技量の高さを見抜いた。 蒼星石と同じくらいか、それ以上だ。 「邪魔が入ったか……命拾いしましたわね、桜田ジュン。退けっ!」 雪華綺晶が号令をかけると、他の骸骨騎馬は彼女の後に続いて、闇に消えていった。 それを見届けて、ジュンは助けてくれた女性に、感謝の言葉を述べた。 「ありがとう。正直、もうダメかと思っていたんだ。よければ、お名前を」 「わたしは、柏葉巴といいます。剣術修行のため、諸国を回っているんです」 正面に立って、改めて見ると、巴は蒼星石と本当に良く似ていた。 瞳の色が違うだけで、面差しや、身に纏う雰囲気すらも酷似している。 他人のそら似……と言うが、ジュンは未だ嘗て、 ここまで瓜二つな他人同士に会った例しがなかった。 「どうか、した?」 自分の顔に何か付いているのかと、巴が指先で頬を撫でる。 「いや、ゴメン。ちょっと、知人と似てるなって思っただけだから」 「それなら、いいんだけど。あ、それより怪我とかしてない?」 「ん? 特には無いよ。強いて言えば、打ち身ぐらいだ」 ちょっと、ごめんなさい……と、巴はジュンの腕を掴んで、ぐいと引っ張った。 「痛てててっ! な、なにするんだ!」 「肩も、痛めているわね」 「……そう言えば、落馬したときに肩を強く打ち付けてたっけ」 「やっぱりね。肩の辺りの気が、変に歪んでいたから」 気を感じ取れるとは、若いに似合わず、かなりの達人らしい。 巴は、ジュンの服に付いた土埃を払いながら、言葉を続けた。 「この先に、打ち身に良く効く湯治場があるの。行ってみませんか?」 「え? でも、君は修行中なんだろう?」 「別に、構いませんよ。 それに、さっきの連中が戻ってこないとも限らないでしょう?」 「それは……確かに」 今の状態で再び襲われれば、次は間違いなく殺されてしまう。 ジュンにとって、巴の提案は寧ろ、渡りに舟だった。 正直なところ、彼女の力を利用するのは気が引ける。 けれど、蒼星石に会いたい一心が、巴の好意に甘える道を選ばせていた。 「じゃあ、すまないけど……案内を頼むよ」 「ええ、行きましょう」 乗ってきた馬は、さっき逃げてしまったから、此処からは歩いて行くしかない。 ジュンは巴と並んで歩きながら、なんとなく昔に戻った気分になっていた。 蒼星石と二人で過ごした、懐かしい日々―― それは心地よい余韻となって、ジュンの気持ちを和ませてくれるのだった。 =第六章につづく=
https://w.atwiki.jp/cookie_kaisetu/pages/2342.html
+プロローグ・Aルート・Bルート [部分編集] 概要 正式名称は『[東方×メタルギア] METAL GEAR MIRAGE』(2020年4月28日)。 草薙みわが企画した作品。 PSゲームの「メタルギアソリッド」を元ネタにした東方二次創作。元ネタ通り、ストーリーの途中で分岐があり、AルートとBルートに分かれるため動画の数的には3つ、プロローグも含めれば4つある。 [部分編集] +登場キャラクター 博麗霊夢(男)・ヴェノム・スネーク:蜘蛛馬陸 リキッドスネーク、ネイキッドスネーク、オールドスネーク:イセアモア オセロット:是路出居 サイコ・マンティス:あびちぃ カズヒラ・ミラー:ネット依存者 バルカンレイヴン、サイボーグ忍者:ぱぴこ ジョニー、モスキート:大道勝己 森近霖之助:落ちている声を拾いました 博麗霊夢、女声ナレーション:つぎつね 八雲紫:みちゃ 霧雨魔理沙:レミ アリス・マーガトロイド:くりーふ 八意永琳 雪矢りゅう 河城にとり:モクタマコト先輩 洩矢諏訪子:橘香織 古明地さとり:弥蘭 八坂神奈子:みじゅこ 封獣ぬえ:粗茶 +大まかなストーリー [部分編集] ニコニコでの扱い [部分編集] 本スレでの扱い [部分編集] 実況での扱い
https://w.atwiki.jp/internetkyogakusys/pages/91.html
第五章 對諜報防衛 第百六十五 平戦両時を通し諜報勤務者の活躍に對し之を防衛して其目的を達せしめさるは国家必須の施設なり而シカして對諜報防衛の要領を知悉チシツするは諜報勤務を十分に遂行する為に緊要欠くへからさることに属するのみならす諜報機関として其本然の任務以外に敵の諜報勤務防衛に関する一部の任務を担当する場合に於ても必要なり 戦時に於ける對諜報防衛勤務は単に敵国竝ナラビニ其同盟国を對象とするのみならす此等と情報交換の虞オソレある第三国の諜報勤務組織に對しても之に準して注意すへきものとす 第百六十六 對諜報防衛機関は之を全国的に統一し敵国諜報機関をして活動の餘地ヨチなからしむるを要す 對諜報防衛機関として主要なるもを挙くれは次の如し 一般警察及軍事警察 新聞其他刊行物検閲機関 郵便、電信等通信検閲取締機関 旅券、出、入国者及在留外人取締機関 無線放送取締機関 戦時情報統一機関設置の場合に於ては同機関は對諜報防衛勤務に関しても全般の統制竝ナラビニ一部の実施に任すへきものとす 戦時大本営陸軍情報部は陸軍に関係ある對諜報防衛の企画に任し且部内に於ける同勤務実施全般の統制竝ナラビニ部外との連絡に当るものとす 第百六十七 對諜報防衛は国民上下一般に自衛の念を深からしめ敵諜報機関の乗すへき餘地なからしむるを以て第一義と為す即ち国民一般に愛国の熱情に基く警戒心を喚起し特に戦時に方りては其敵愾心テキガイシンを旺盛にし官憲の厳密なる取締に協力して寸隙スンゲキをも存せさる如くせさるへからす之か為刊行物、活動写真、無線放送其他の方法を以て汎ヒロく敵国諜報勤務の情況を了得せしむる等特に此目的を以てする宣伝の要あり 第百六十八 平戦両時特に戦時に於ては敵国は間断なく有らゆる手段方法を尽して我に関する情報を蒐集シュウシュウせんとし国民は目視し得さる敵の包囲中に在るの覚悟あるを要す而して一見何等の価値なき紙片隻語と雖イエドモ之を敵手に委するときは重大なる価値を現はすことなしとせす故に秘密保持の消極的最良方法は緘黙カンモクを守るに在り 對諜報防衛勤務上管轄を異にする両地方の境界は對手アイテの好んて乗せんとする所なるに注意すへし 第百六十九 軍人及国防に関係あるものは口頭若モシクは文書を以て軍事其他国防に関する事項を漏洩するを厳禁す而シカして縦タトひ其肉身者に對する場合と雖イエドモ亦然り 一般に公衆の集まれる場所(汽車、電車内、茶店、料理店、劇場等)に於て苟イヤシくも敵国に知らしむへからさる事項は絶對に之を発言すへからす 第百七十 平戦両時を通し一国の機密保護、間諜行為取締に関しては各々法律の制定せらるるものあるを通常とし間諜行為に對しては重罪を以て之を罰する如く規定しあり其他對諜報防衛の目的を以て制定せらるへき規則類を列記せは次の如し 一 通信、無線放送、公表禁止事項の規定 二 新聞其他刊行物に関する規定 三 敵国人の退去、抑留竝ナラビニ外人取締規定 四 旅券、官印偽造に関する規定 五 私人暗号及外国語電報取扱規定 六 無線電信使用取締規定 七 交通機関の取締規定 八 伝書鳩に関する規定 九 特種「いんき」使用禁止に関する規定 十 陰謀取締規定 十一 軍機漏洩取締規定 十二 作戦行動の準備時機に於ける人民の交通制限 十三 在敵国俘虜宛書信の検閲 十四 航空機の行動に関する規定 第百七十一 對諜報防衛に任する諸機関は近時に於ける諜報勤務の実施に関し詳細なる知識を必要とし特に對手国諜報網の組織を探究し其諜報勤務上の企図を諜知するは防衛上の第一義にして取締上最も必要なり而シカして其方法は種々あるへしと雖イエドモ要人間の交通、通信の景況、行動等を注意観察することは有力なる一方法なりとす 第百七十二 諜報勤務に於て科学の應用近時愈々イヨイヨ巧妙なるに對應し之か取締の為にも其必要益々大なり今其主要なるものを挙くれは次の如し 一 暗号解読 對手国諜報機関の間に使用せらるる各種の暗号電報を解読し以て通信取締に資するものなり 二 写真術の應用 要注意人物及其周囲の者の人相、行動を写真に撮影し探偵の資料に供するものなり 三 特種「いんき」、封印等の對策 特種「いんき」に関する研究及封筒、封印等の隠密開封若モシクは封内透視等の為の科学的手段研究を深厚にす 四 無線電信の窃聴セッチョウ 對手国の諜報勤務に無線電信を利用する場合に於ては之か窃聴施設は必須の要件なり 第百七十三 要注意人物を発見したる場合其行動の探偵尾行は取締上最も必要とする所にして之か為には当該国人の性情、風俗、習慣を知悉するのみならす諜報勤務者の秘密通信法、自衛法等に通暁し常に對手アイテに一歩を先んする如く行動するを要す 要注意人物に就て其行動特に通信、交際関係に細心注意するときは對手国の通信系統竝ナラビニ其手段、資金出入の経路、連累者等発見の端緒を得ること少からす 第百七十四 国境出入者の検査に方りては単に旅券の検閲等一片の形式に止むることなく苟イヤシくも諜者の疑ある者に對しては最も厳重なる身體検査を励行レイコウするを要す而して其実施法に関しては時の情況に應し中央統制機関に於ても機を失せす所要の指示を与ふへきものとす 第百七十五 公然の要職を帯し其実諜報勤務に従事する者に對しては優遇を名として故イタズらに要点以外の観察若モシクは視察に誘導し其行動をして意の如くならしめさるも亦マタ一種の防衛手段なり